ホテルは英語ができないと働けない?ホテルで求められる語学力について解説

2023/11/27

「ホテルの仕事に興味はあるけど、英語ができないと働けないのかな…」と、考えている方も少なくないことでしょう。近年は訪日外国人の増加に伴い、英語での対応が必要な場合も多く、英語力を重視するホテルも増えています。しかし、必ずしも英語が話せないといけないわけではありません。この記事では、ホテルで求められる英語力やよく使うフレーズ、英語が話せない場合でもホテルで働く上で大切にしたい心構えについて解説します。

ホテルスタッフに英語力は必要?

ホテルで働くスタッフは、一般的に語学が堪能と思われるかもしれません。
特にフロントは、宿泊のお客様対応をすることから、外国人のお客様とのやりとりの機会が多くなるポジションです。
ホテルの求人情報を見ると、「英語ができる方優遇」と記載されていることもあり、「ホテルで働くためには語学力が必須」という印象を受ける方もいることでしょう。

しかし、実際には、ホテルによって英語を求められる頻度は異なります。
ホテルのお客様は必ずしも外国人ばかりとは限らないからです。
そのため、語学力の基準が設けられていないホテルも多く、「英会話スキルが必須」と書かれていない限り、英語が話せなくても採用される可能性は十分にあります。

ホテルの規模や立地によって英語が必要な場合もある

英語が話せなくてもホテルで働くことはできますが、ホテルの規模や立地によって、語学力が求められる場合もあります。

中でも、外資系のホテルやリゾートホテル、シティホテルには、多くの外国人のお客様が訪れます。
宿泊利用だけではなく、レストランや宴会場など、さまざまなサービスを提供していることが多く、一定以上の英語力が求められるでしょう。

また、都市部のビジネスホテルや観光地の近くのホテルにも、海外からのお客様が多く訪れますが、宿泊に特化したホテルの場合は、取り扱うサービスが限られていることから、それほど高い英語力を求められることはありません。
近年はSNSの影響により、今まであまり知られていなかった地方のスポットにも外国人観光客が増え、場合によっては地方のビジネスホテルでも英語による対応を求められることがあります。

「やはり英語ができないとホテルの仕事は難しいのでは?」と不安に感じるかもしれませんが、外国人のお客様から聞かれる質問は大体決まっています。
英語に自信がない場合でも、よくある質問に対応できるよう少しずつ学んでおくと安心です。

英語力が重要ではないケース

規模やホテルの運営スタイルによって一定の語学力が求められるケースがある一方で、「英語のスキルは不問」としているホテルも少なくありません。
ここでは、ホテルで働く際に英語力が求められないケースについてご紹介します。

英語が話せるスタッフが在籍している

近年は、英語が話せる外国人スタッフが活躍しているホテルも増えています。
そうしたホテルでは、英語が話せなくても対応に困っていればフォローしてもらえるため安心です。
ただし、基本的な対応や英語による簡単なやり取りはできるようにしておいた方が良いでしょう。
なぜなら、英語が話せるスタッフが不在の場合、お客様をお待たせすることになるからです。
あらかじめ、よく使うフレーズや会話のパターンを教えてもらい、少しずつ実践していきましょう。

案内ツールを用意して対応している

日本語と英語が書かれた案内ツールを事前に用意しているホテルも増えています。
例えば、お客様の意思表示を指差しで確認できるツールを使って対応しているケースもあります。
語学力がなくても、そうしたツールの活用や工夫次第で、外国人のお客様ともコミュニケーションを取りやすくなるでしょう。
 

<案内ツールの一例>
 
・貸出リスト
電源タップや加湿器などの備品を貸出依頼されることがあるため、リストを用意しておくと便利です。
リストを用意しておくことで、英語が苦手な人が使いがちな和製英語による誤解の防止にもなります。

・周辺マップ
ホテルの周辺にある店舗や施設が載ったマップを用意しておくのもおすすめです。
英語以外に、中国語や韓国語など、多言語のマップもあると良いでしょう。

ホテルでよく使われる英語のフレーズ

「英語は苦手だけどホテルで活躍したい!」とお考えの場合は、簡単なフレーズだけでも覚えておくと安心です。
実際に英語を使う場面は限られているため、事前にフレーズを覚えておけば対応できるケースは多いでしょう。
よく使うフレーズを覚えることで、英語が話せなくてもコミュニケーションを円滑に進めることができます。
ホテルの接客で使う英語のため、覚える際は丁寧な表現を身につけることを意識しましょう。

お客様に声をかける際のフレーズ

まずは、お客様に一言声をかけてみましょう!

  • お手伝いしましょうか
    - How can I help you?
  • かしこまりました。
    - Exactry./Allright.
  • 少々お待ちください。
    - Just a moment, please!
  • どういたしまして。
    - My pleasure.

謝罪時に使用するフレーズ

謝罪が必要な場合は、より丁寧な表現を使うことを意識しましょう。

  • お待たせして申し訳ございません。
    - We are so sorry for making you wait long.
  • ご迷惑をおかけして申し訳ございません。
    - We apologize for the inconvenience.
  • すぐに確認いたします。
    - I’ll check on it immediately.

フロントで使われるフレーズ

フロントでは、スムーズなコミュニケーションが大切です。

  • チェックインですか?
    - Do you have a reservation,sir/man.
  • お名前をお願いできますか?
    - May I have your name?
  • こちらがお部屋の鍵です。
    - Here is your card key.
  • エレベーターはあちらにございます。
    - The elevator is over there.
  • チェックアウトですか?
    - Are you checking out,sir/man?
  • こちらにサインをお願いします。
    - Could I have your sign here, please?
  • お気をつけてお帰りくださいませ。
    - Have a safe jorney to your home.

英語だけがホテルスタッフのスキルではない

外国人観光客の増加により、ホテルでも英語対応がますます求められるようになってきました。
語学に対する苦手意識がある方にとっては不安に思われるかもしれませんが、英語力はホテルスタッフに求められるスキルの一つであって、最も重要なものではありません。

もし、英語力だけがホテルスタッフの採用条件であれば、帰国子女や日本語が話せる外国人など、語学に特化した人材に限定されるはずですが、実際にはそうではありません。

ホテルスタッフにとっても最も大事な役割は、お客様のニーズを素早く察知し、適切なタイミングでサービスを提供することです。
そのため、英語ができなくても、コミュニケーション能力やホスピタリティ精神が重要視されています。
英語に自信がない場合も、少し勉強して簡単なフレーズを身につけていけば、ホテルでの活躍も十分に可能です。
あなたが兼ね備えているコミュニケーション能力を活かして、お客様に心地よいサービスを提供しましょう!

まとめ|少しずつでも英語を学び、ステップアップを目指す

ホテルの規模や立地、ポジションによって、英語が話せない人でもホテルで働くことは可能です。
ただし、インバウンド需要によって英語が必要とされる場面も増えつつ有り、もはや避けては通れない課題と言えるでしょう。
英語に苦手意識を持っている人は少なくないですが、上手く伝えようと身構える必要はありません。
簡単な英語でも、丁寧で正確な表現であれば、難しい言葉を使う必要はないのです。
言葉はコミュニケーションの手段であり、英語はあくまでその中の一つに過ぎません。
一方で、英語ができるようになれば、高い評価を得やすくなり、働くホテルや環境の幅も広がります。
少しずつでも働きながら英語を学び、ステップアップしていきましょう!

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