ホテル業界では、その時々でホテルの需要状況を見て、一泊の部屋の販売価格を決めることを「イールドコントロール」と呼びます。
今回は、イールド販売統括責任者の前田さんとイールド業務技能責任者の兪さんに、具体的なイールドの業務内容、やりがい、カンデオホテルズの魅力などについて語ってもらいました。
PROFILE

前田 晃宏
金融機関で4年、コンサルティング会社で7年勤務後、2024年8月にカンデオホテルズに入社。イールド販売統括責任者として活躍。イールド業務の他にも、売上管理全般を幅広く担当している。

兪 徳化
韓国の大学で日本文化と経営を専攻。在学中に日本で1年間のワーキングホリデーを経験後、2019年7月にカンデオホテルズに入社。2023年12月よりイールド業務技能責任者に就任。2024年6月よりさらにイールド業務に集中すべく、開業支援センターに異動。
イールド部署の仕事とは?収益最大化の最前線としてチームで戦う
――まずは、イールド担当の仕事内容について教えてください。
前田:
少し固い説明になりますが、イールドの主な役割は、ホテルの販売価格をコントロールして収益を最大化することです。
ホテル業界では日々の需給に応じて価格を変動させる「ダイナミックプライシング」が基本で、担当店舗の状況を見極めながら適切な価格を設定します。
料金はホテル選びの重要な要素です。提供できるサービス価値とのバランスを見ながら「お客様が納得する価格」を提示することが大切です。価格が期待に合えば売上も評価も高まりますし、合わなければ逆に売上が落ちてしまう。プレッシャーはありますが、「自分の判断でホテルの収益が動く」という大きなやりがいのある仕事です。
――個人で完結しそうな仕事にも見えますが、チームで動く理由はありますか?
兪:
確かに数字の業務は個人でもできますが、現場のパートナーやセールスチームとの情報共有が不可欠です。
お客様の反応や予約の動向は現場しかわからない部分があり、そうした情報をチームで共有することで、より正確で、より攻めた売上最大化ができます。
前田:
たとえば、レジャーの需要が急に伸びた場合やビジネス利用が減った場合など、マーケットごとの動きをチームで共有することで、迅速に価格を調整できます。
現在は全国28店舗を10名ほどで担当しており、地域やマーケットの特性に応じて戦略を立てています。
また、カンデオホテルズは少数精鋭で急成長を続けています。そのためにはチームで動くことが重要ですし、モチベーション高いメンバーがお互いに学び、切磋琢磨しあうことで、より成長できることを実感しております。
挑戦と学びが止まらない、イールド業務の魅力

――そもそも、何故イールドの業務を担当しようと思ったのですか。
兪:
最初は店舗勤務からスタートして、「自分の判断でお金を稼ぐ仕事がかっこいい」という単純な動機でした。しかし、学んでいくうちに、自分の意思決定で売上が変わる面白さに惹かれ、もっと売上を最大化したいと思うようになりました。
数字の変化や市場動向を分析する楽しさも大きく、大型店舗や複数店舗の担当、新しい店舗への挑戦にも意欲があります。
――実際にイールド業務を担当して、ギャップに感じたことや大変だったことはありますか。
兪:
売上が伸びないときや、自分の設定ミスでクレームが発生したときは大変でした。
特に一年目は、予約の動向を読み間違えてしまい、売上が伸びないケースもありました。
ただ、その経験を通して、「実際のパートナーの声を聞きながらチームで数字を作る」重要性を学べました。
トライ&エラーを繰り返すことで、少しずつ成果が出てくるのがやりがいです。
成功体験だけでなく、失敗から学ぶことが多い仕事ですね。
数字×チームワークで成果を最大化

――チームワークや連携がとても大事だと思いますが、実際のチームの雰囲気はどんな感じですか?
前田:
個性の強いメンバーが多いですが、根底の「チェーンとパートナーのために売上を作る」という想いは共通しています。
前向きに数字に向き合う姿勢が共通しているので、チームとしてまとまっているのではないかと思います。
兪 :
はい、そうですね。
チーム内では、学んだことや成功した経験をみんなで共有する文化があります。
例えば、あるメンバーが売上を伸ばすことができた方法を話すと、ほかのメンバーも試すことができますし、逆に別のアイデアも出てきます。
こうしてチーム全体で改善していけるのが良いところだと思います。
前田:
目標達成に向けて、チームで成果を作り上げる達成感があります。
個人の判断も重要ですが、チームで連携するとより大きな力になります。
数字もチームも楽しめる人へ
――では実際にイールド業務に向いている人の特徴を教えてください。前田:
自分のアクションがすぐ数値につながるので、その変化を楽しめる人は向いていますね。
細かい変化に気づける観察力や、マーケット分析への興味もあると成果が出やすいのはないかと思います。
兪:
そうですね。
例えば、コンビニのおにぎりの価格変化に気づいたり、「なぜ値段が変わったのか」と考えられる人は向いていると思います。
数字の変化を楽しめて、日々の変化にワクワクできる人、あとは「お金が好き」な人は特に歓迎です。(笑)
自分の努力がそのまま成果に直結するので、やりがいも大きいですね。
――最後に、記事を読んでいる皆様にメッセージをお願いします。
前田:
カンデオホテルズは成長意欲やチャレンジ精神のある人にはおすすめの環境です。
裁量権が大きく、イールドだけでなくマーケティングや新規事業など、さまざまな領域に関わることも可能です。
実際にイールドチーム内で兼務しているメンバーもいます。
成長意欲や挑戦心があれば、必ず活躍できる環境です。
兪:
私もそうなのですが、文系出身者も多く、数学が得意でなくても大丈夫です。
数字や売上に関わる仕事は、自分の努力がそのまま成果に反映されるので、とても面白いと思います。
明るく、チームで楽しく働ける方を歓迎します。





